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初の社員に、即戦力じゃなく「経験値ゼロ」だった彼を選んだ理由

2015.03.24

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アットノエル代表の水上です。

経団連が定めている「採用選考に関する指針」により、今月3月1日より新卒採用広報活動を開始された会社さんも多いかと思います。そこで今日は、僕の採用基準に対する考えを少しお話したいと思います。

 

僕が経営する会社、株式会社アットノエルは、今でこそ社員6名が働いてくれていますが、当然「ひとりめ」がいました。

その「ひとりめ」の彼は、業界経験・実務経験はゼロ。唯一の経験と言えば、趣味でWebサイトをつくっていたりしていたということだけでした。

ひとりめというのは、自分と合わせてふたり、会社のリソースの50%を担うわけです。そういう意味では経験豊富な人材、いわゆる「即戦力」を雇うべき、一般的にはそういう考えに至ることが多いのではないでしょうか。

競合他社さんの求人ページを見ると、どこの会社も「実務経験◯年以上」といった条件をよく目にしますし、「少なくともひとりめは経験抱負な人材」、雇う前は私もそう思っていました。

そういう意味では、「彼を採用すべきではない」という判断・選択をする道もあったかもしれません。でも、私はその選択をしませんでした

独立してちょうど一年、彼を社員一号として迎え入れることになります。

 

価値観に共感して欲しかったから

僕には想いがありました。

なぜ働くのか、どんな働き方がしたいのか。

その価値観を共有したい、大切にしたい。

技術や経験は二の次。これから自分がつくろうとしている「会社の想い」に共感してもらえるかどうか、そのことの方がよほど重要でした。

人を雇うという初めての経験。もちろん、それなりに悩みました。でも今になって思えば、「彼でいいのかどうか」というより、単純に「人を雇うことへのプレッシャー」と戦っていただけだったように思います。

 

起業前の経験から生まれた採用基準

僕は起業前、何度か転職しています。

転職の理由はその時々で違いましたが、「どこの会社へ行ったって同じ。少なからず何かしらの不満は誰にだってあるよ。」そう思われることもありました。僕に限らず、転職に悩む、友人・知人からもこういったエピソードはよく聞く話です。

ただ、雇う側になってみて「どこへ行っても同じ」なんて思いながら働いてもらうのは、なんて寂しいことだろう。そしてそうなってしまうのは、「多くの会社の採用基準が同じだからなのでは?」そんなふうに考えるようになりました。

もちろん、雇った社員に辞めて欲しくなんてありません。そのためにも、一般的に求められる「技術」「知識」「資格」「経験」「熱意」…そういった事を重視するのではなく、「価値観」を重視して採用をしてみた方が良いのではないか。そうすれば、他とは違う会社がきっとつくれる。社員が会社を去ってしまうことも少なくなる、そう考えるようになりました。

 

雇われる側の選択基準

また、彼が望むことも少し変わっていました。

当時はまだ、法人化もしていない個人事業主。決して良い待遇で迎え入れてあげられる訳ではありません。一般的に「安定」「待遇」を求めるとすれば、メリットはほぼない状態です。

でも彼はそういった部分ではなく、私が重要視していた働き方、「お客さんや社員、そして家族を大切にする働き方」にとても共感してくれました。

もしかしたら、雇う側だけではなく、雇われる側も、「企業の価値観」という部分を、もっと重要視する必要があるのかもしれません。

 

まとめ

結果的に、彼を採用したこの出来事は大正解でした。

今ではその彼は目を見張る成長を遂げ、技術部門の責任者を任せています。

会社をもっともっと良くしようと、仕組みや制度についても積極的に意見や提案をしてくれます。

足らない技術や知識は成長させてあげればいい。
足らない経験は補ってあげればいい。
でも人の価値観はなかなか変わらない。

だったらその変わらない「価値観」を大切にすることで、より、会社とそこで働く社員が一丸となれるのではないでしょうか。

彼の採用を皮切りに、約2年で合計6名の社員を採用しましたが、いずれも僕はこの「価値観」を採用基準の中で重要視してきました。

我々のような技術系の職種は特に、人材の獲得の際、経験値・スキルを重要視しがちです。でも、将来を見据えた時に、どういった人材を獲得していくべきなのか。言ってしまえば、「辞めない社員」「ついてきてくれる社員」をどういう基準で判断・獲得していくのか。他の会社とは少しだけ違った見方で、採用していくことが必要なのだと考えています。

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水上裕之

この記事を書いた人
水上裕之

「伝えたい」を「伝わった」に変えていく!名古屋のWebサイト制作・コンサルティング会社「株式会社アットノエル」の代表をしております。企業文化を大切にしながら「どうしたら社員がもっと楽しく働けるか、働きやすくなるか」そんなことばっかり考えています。セミナー等でお話させていただくこともしばしばございます。

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